うっすらと気になっていた映画を次々つぶしていこう。
放っといたら一生見なさそうな映画を見よう、そうしよう!!
そんな映画評を不定期に書こうかなって。
そう決めてから手にした、2本目がこちら。(1本目はどうした)
『君に届け』
監督:熊澤尚人 出演:多部未華子、三浦春馬、蓮佛美沙子、ARATA、夏菜
原作:椎名軽穂(マーガレットコミックス)
原作が漫画のこちら、勿論読んでおります。
CoCo壱番屋でね・・・!!
カレーを待つ間にうっかり手に取ってしまったが最後、止まらなくなりました。その内コレを読むのが楽しみでカレー食べに行ってました。
一冊の間に一体何回泣かせるの・・
文部省推薦か!!!
と、カレーを食べながら何度唸ったことか。
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漫画の感想はまたいつか書くとして。(書かんだろ)
今日は映画です。
今回は大人しくレンタルして来ました。
Hulu、NETFLIX、Amazon Prime3つを網羅している私ですが、
その内のどれにも入ってなかったんです!!キィー!!!
誰々くんの言いなりにならないやつとか、アオハライド(言えてるよ!)とか、冴えない女の子が学校一のイケメンを好きになるやつとか(少女漫画はほとんどそれだよ!)、そんなんはいっぱいあったのに。絶対入ってそうと思ったのに。
なぜ、ない。
(マトリックスのキャッチコピー風に)
とにかく、漫画を読んだ時に感じた、丁寧に描かれる日常のなかでじわじわと気持ちが形作られていって、人との関係が出来ていって・・・という、今の時代と逆行するかのようなインスタントさの欠片もないスローな展開(だからヒットしたのでしょうけど)を、どう映画にしたのかしら?という好奇心とともに観賞いたしました。
◆ ◆ ◆ ◆
以下から盛大にネタバレしますので、
見たくない方は飛ばしてくださいね!
YAHOO映画のレビューを見ていたら、「原作ファン」と「映画が初見」のどちらかで、感想が真っ二つに分かれるという意見が多かったこの作品。
曰く、原作ファンは☆1つ、映画初見☆5つ
だと言うではありませんか。
私はどっちなんでしょう??
漫画読んで一巻ごとに泣いてるから、一応原作ファンということでいいのか。
ということで、「失望したらどうしよう…」と戦々恐々としながら見た結果。
大変、大変、感動しました。
これを良いと言わないなら一体何と言うのでしょうか。
でも原作に思い入れがありすぎるとアラも沢山見えて来るのかもしれません。
なので、一通り読んだ程度の私はすごくちょうど良い距離感で見れたのだと思います!!
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「泣きポイント」があり過ぎてもう・・・
以下覚えている所をいくつか挙げてみます。
内容についてはうろ覚えなのでどうかご勘弁を。
めんどくさいので基本設定の説明は全くナシ、順不同で行きますね。
「君に届け」を知っている人だけに届けばいいや!!キャハ。
■泣きポイント
①「私、この席で本当に嬉しいです・・・!」
席替えの時、千鶴、あやね、風早の3人(龍もか?)が、からかうクラスメイトから守るように爽子の横に座ったあとに、感動して涙をこらえながら爽子が言うセリフ。
②千鶴、お好み焼きを食べながらしゃくり上げる
初恋の人が結婚することを知った千鶴は、その場面を目撃してしまったあやねと爽子と一緒にお好み焼き屋へ。努めて明るく振る舞う千鶴の気持ちを考えたら、悲しくて泣き出してしまった爽子。お好み焼きをモゴモゴ食べながらじわっとしゃくり上げる千鶴。ちょっともう・・・蓮佛美沙子すばらしいなぁぁあ!!
③爽子、お父さんに正直な思いを告げる
一人っ子で大切に育てられた爽子は、大晦日を家族で過ごすか、すれ違ってしまった風早の元へ向かうか迷った末、きちんとお父さんに「大切な人に会いたい、今日じゃなくちゃダメなの」と話します。爽子めっちゃええ子・・・じわっ
④屋上での千鶴&あやねとの和解(の後の時間)
説明は要らないですね。(いいえ、してください)
爽子に嫌われていると誤解していた千鶴とあやねと、和解するシーン。
⑤焦って告り爽子に振られた風早とキャッチボールをしながら龍の言ったセリフ
龍が言ったというか、龍が風早に言わせて思い出させたんですね。
爽子の良い所を挙げろって言って、それを挙げているうちに風早は見失ってたことに気づきます。
人に本当に大切なことに気づいて欲しい時はこの手を使おうって思いました!
龍役の方、演技決してうまくないのですが何かすごい“龍”でよかったです!
他にもいっぱい泣きポイントあったのですが、思い出したのは以上ですかね〜♪
しかも、“泣かせるために作っている”という感じではなくて、丹念に心の動きを追っていって、それが成就する瞬間や一歩届かなかった瞬間を捉えて、結果本人の気持ちがすごく分かってしまって泣いてしまう、というとても良い涙です。
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あと、ARATA演じるピンのことを、「こんな無神経な先生信じられない」と、酷いと評するレビューが結構目立っていたので、ARATAが出て来たら心の扉を半分位閉めて観賞してましたが・・何がですか。
ARATA、めっちゃよかったです。
夏菜演じるあやねに向かって言う、「お前は自分で頑張るしかねぇんだよ・・・」の部分とか、もう爆笑。
何で?何でみんなこの役ダメだったんですかね?
くそ真面目なみんなの中にあって、必要悪?必要笑?とにかく必要だったと思います。
どうやっても重苦しく悩んでしまう青春まっただ中の若者を前に、お前らの悩みなんかどうってことねぇ!とカラッとしている先生、唯一のブラック要員、とっても素敵でしたよ〜^^ ていうかARATAは本当素敵な俳優さんですな。
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ここいらで一番心に残ったこととまとめを。
風早くん役の三浦春馬くん。
うーーん、適役だけどどうなんだろう?と思って見始めたんです。
笑顔が爽やか過ぎてちょっとToo much感があるかも…
と思ってたのに、何か見るうちに分かってきました。
漫画同様ですが、風早くんの爽子を想う気持ちは爽子の比ではない。
「届いた」ってこのことなんじゃ…と思うほどに、ストーカーなんじゃないかと思うほどに笑、この映画の風早くんは爽子への愛(まだ恋?)に満ちあふれていました。
風早くんは、爽子のあまりに深く尊敬できる人間性に、引け目すら感じているんですね。
この年齢から、爽子のいぶし銀の素晴らしさに気づいているっていうのも貴重ですけどね。
爽子も不器用過ぎて、漫画ほど完璧に思えませんでしたが逆にそれがリアルでした。
これからどんどん成長していくであろう2人の始まりまでを2時間で上手に収め、漫画のエッセンスは残しつつ違う魅力に落とし込んだ、この監督さんすごいですね〜!!!
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日本の青春映画を見て、久しぶりに心の隅々まで満たされた気持ちになりました。
君に届けのにわかファンの私の感想よりも、とっても素敵だったYAHOO映画の君に届けのレビューを貼っておきますね!コレ見たら本当に見たいって思えますよ。
余談ですが、おっさんにも届いたその想いというレビューもすごく分かりやすくまとめられていました。
ということで、これに味をしめまして^^
また日本の青春映画、近々見ようと思います!!